2025.02.11

授業の様子

人物画実習 芸大美大美術系高校受験科

こんにちは。受験科講師の青山です。

日本全国大寒波に覆われ、ここ広島でも大粒の雪がしんしんと降り続いています。
暦の上では春を迎えていますが、今はまさに冬の寒さも佳境といったところでしょうか。

受験科ではここ最近は、受験生が受験のため全国に飛び回り始めています。

知らない土地での雪に包まれての移動はただでさえ心細い心境を締め付けてくることでしょう。

頑張れ!!

さて、ことしの受験も本番を控え、ここ最近では人物モデルを入れて人物画実習を繰り返しています。

 

 

美大入試で人物モデルを描くというのは、今も昔もよく出る課題です。

人体は最も身近な「描く対象」として古代から綿々と描かれ続けてきました。

人間の興味はいつも人間に多くが割かれています。
そんな人物をじっくりと時間をかけて描いていくことはとても重要です。

観察すればするほど新たな発見はつきませんし、モデルさんごとに個性も違い魅力も変わってきます。

アトリエぱおでは年間を通してたびたび描いてきた人物ですが、ここにきて学生たちの絵にもそれぞれしっかり個性が現れてきました。

 

 

どこに魅力を感じるのか。

からだの内部の構造はどうなっているのか。

モデルさんの表情は? 気分は?

アトリエぱおではただ一辺倒の受験対策にならないよう、学生がモデルさんと話す時間をあえて設けています。

話してみることでモデルさんの人となりを少しでも理解し、そこに座っているのが血の通った生身の人間であることを理解しつつ制作にはいってもらいたいという思いからです。

話してみると、見た目と違う!ということはよくありますよね。

どんな人だろう。と探ることは絵を描く上でも大変重要な要素になると考えます。

皆も積極的に会話をして、その人となりを知ろうとします。

 

いい絵が描けるとモデルさんも喜んでくれます。

それゆえか、長時間に及ぶ講評に最後まで付き合って熱心に聞いてくださるモデルさんも多くいます。

実際に人物が出題されるかどうかは大学側と神のみぞ知る。といったところですが、アトリエで描いた経験を大事に試験に臨んでほしいと願っています。

今は大寒波の真っ最中ですが、来週には暖かくなってくるという予報。
大変な受験全国行脚が終わってみんな希望の場所に笑顔で通えるように最後の追い込みを講師スタッフ全員でバックアップしていきます!!

 

青山仁久

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