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2024.07.27
その他
漆実習「螺鈿(らでん) 沈金(ちんきん)」3回目
今日は最終回、螺鈿(らでん)の研ぎ出しと、磨きの作業を行いました。
★漆実習 1回目 https://a-pao.com/34080/
★漆実習 2回目 https://a-pao.com/34427/
砥石を使って本格的に研いでいきます。
漆の厚みは、80μm(マイクロメートル)=0.080mm 程度、
それを数種類の砥石で研ぎあげます。
傷をつけてもいけませんし、研ぎすぎて塗膜を研ぎ破らないようにしないといけません…0.1mm以下の世界でベストな研ぎ具合を目指します
貝が見えてくるとみんな嬉しくなってきて集中力も高まります
綺麗に貼った貝が取れてしまったり、研ぎ破ったり、小さな傷が入ったり、
今回もたくさん悲鳴が聞こえて来ました
(漆実習でみんなの悲鳴には慣れました)
研ぎ終えたら、磨き作業に入ります。
しっかり磨くとキラキラ艶っと磨きあがります。
艶を纏った貝や漆は本当に綺麗で、ずっと見ていられます。
貝が取れてしまったところはまた改めて、色漆を塗ったり、箔を貼ってみたり、アレンジすることにしました
作品を作る時にすべてがうまく行くことはまずありません。
失敗した時に想定外の表情が現れておもしろさを感じたり、
じゃぁこうしてみようと閃いたり実験したり、
挽回する時にこそ、創造力が鍛えられるのかもしれません。
小川恵 芸大美大受験科 漆実習担当