2024.07.07

その他

漆実習「螺鈿(らでん) 沈金(ちんきん)」2回目

漆実習の2回目を行いました。

前回から2週間漆をじっくり乾かし、
今日は沈金(ちんきん)と螺鈿(らでん)の貝の塗り込みを行います。

1回目の様子はこちらのブログをご覧ください。https://a-pao.com/34080/

沈金(ちんきん)は、漆の塗膜に「沈金刀」という特殊な刃物とニードルで掘りを入れて絵を描きます。

 

 

一度掘った線は消せませんし、
沈金刀の扱いはとても難しく苦戦したようです。

「ミスった:ゾッ:

「難しい!!!」「うわぁ!:大泣き:
と叫びも聞こえて来ます。

ですが、さすが毎日デッサン力を鍛えているだけあって、

道具に慣れてくると作業も早くサクサクと描き進んでいきます:ピカピカ:

 

 

絵を掘った後は、純金を蒔きます。
純金を使って制作するのはみんな今回が初めて。
板全面に贅沢に金粉を蒔きながら、本物の金の輝きに触れることができました。

その後、ほとんどの金粉を拭き取ってしまうので、もったいないと惜しみながら完成。

普段のデッサン力や構成力を活かした作品ができました。

 

漆好きかも!

工芸もいいなぁ!

という声を聞けてとても嬉しく思いました。

進路を決める大事な時期ですが、新しい素材や表現を知ることで視野が広がり、後悔のない自分に合った大学選びに繋がるとよいなと思います。

 

アトリエぱお芸大美大受験科では、受験対策だけではなく、様々な実習を任意参加で行なっています。
講師がそれぞれの分野を極めてきたからこそ提供できる授業です。
さまざまな素材や技法に触れることは、自分の嗜好や適性を探り、進路を考える上でとても重要なことだと考えています。

 

小川恵 芸大美大受験科担当

記事の一覧へ