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2024.07.02
その他
「明暗特訓」(課題紹介)
こんにちは。受験科講師の三浦です。
今回は受験科で行った課題をご紹介します。
課題名は「明暗特訓」
明暗関係や陰影の出方を理解することを目的とした課題です。
まずはライティングされた幾何形体を生徒たちに見てもらい、光源の種類や陰影の出方についてのレクチャーを行いました。
皆真剣に話を聞いてくれて、「『陰』と『影』って違ったんですね!」「『環境光』って聞いたことなかったです!」などの感想も述べてくれました。
その後、プリントに印刷された幾何形体に想定の陰影を描き加えます。
指定された光源に対してどの面が暗くなるのか、反射光の影響はどれくらいかなど、頭を悩ませながらも一生懸命取り組んでいました。
そして最後に、ライティングされた幾何形体を再度見て、想定の陰影と実際の陰影を見比べる確認作業を行いました。
暗くなると思った面が実際には反射光で明るく見えたり、影の伸び始めの位置が意外な場所だったりと、各々に学びがあったようです。
明暗関係や陰影の出方を理解することは、受験絵画のみならず大学入学以降の作品制作においても重要になってきます。
光源に対して陰影がどのように出るのかをしっかり表すことができれば、モチーフの形体感やモチーフ同士の前後関係を正確に相手に伝えることができます。
また、ここを見せたい!と思った部分に光が当たるように光源を設定するなどの演出も行うことができ、表現の幅が広がります。
今回の明暗特訓が、皆さんの今後の課題制作の一助になってくれれば良いなと思います。
三浦綾花 芸大美大受験科担当