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2024.05.22
その他
GWミニ講習会での取り組み③「人物画実習」
受験科講師の三浦綾花、ブログ初投稿です。
私は広島市立大学の日本画専攻出身で、受験生時代は石膏像の鉛筆デッサンや水彩絵の具での静物着彩をたくさん描き、大学では人物をテーマに制作に臨んでいました。
芸大美術系高校受験科 ゴールデンウィーク講習後半の「人物画実習」をご紹介します。
今回の人物画のモデルさんの衣装とポーズは、この春の広島市立大学油絵専攻入試を再現しました。
受験科だけでなく、中高生クラスやおとなクラスからも参加者が集まり、活気のある実習となりました。
油絵専攻の入試再現課題ではありますが、油彩画はもちろん、鉛筆素描、水彩画など用いる画材はさまざまです。
受験科にとって今課題はゴールデンウィーク講習前半の「人物画研究」の続きです。
巨匠の人物画の模写から学びとった事柄をもとに、背景やマチエールにも意識を巡らせた”絵作り”を行うことを目標に今課題に挑みました。
前半の人物画研究の成果もあってか、後半の人物画実習では描き方に工夫が加わった作品が多く並びました。中には巨匠の描き方を模して、背景や色合いまで意識の行き届いた作品を仕上げてきた生徒も。
名画の模写をすると、さりげなく思える色や筆のタッチ、構図の取り方が、作品をより魅力的にするための仕掛けとなっていることに気付かされます。
人物画を描く際も、画面全体に工夫を凝らして素敵な絵としていきたいですね。
三浦綾花 芸大美大美術系高校受験科担当